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肺癌に対する定位放射線治療

2008年に導入したリニアックを用いて肺癌に対する定位放射線治療を開始いたしました。定位放射線治療は通常の放射線治療とは異なり、1日1回、計4回、もしくは8回と短期間で行うことが可能です。癌の状態は4段階で分類しますが、定位放射線治療は段階1の4cm程度までの早期癌が対象となります。下の左図が治療前、右図が治療後です。黒い肺の中にある円形の白い構造物が癌ですが、治療後は痕跡となっています。この後数ヶ月経って、放射線治療を行った周辺に瘢痕が残り、CTでは白く見えます。


定位放射線治療はピンポイント治療と言われています。図は線量分布図で、天気予報の気圧図と同じようなものですが、左図が定位放射線治療の線量分布図で、放射線は癌に限局してあたっているのがわかります。これに対して通常の放射線治療(前後対向2門照射といいます)で仮にシミュレーションしてみた図が右図ですが、癌以外の正常構造物に不必要に放射線があたることになります。このように、癌のみに限局してピンポイントに大線量の放射線治療を行うことで治療効果が高く副作用の少ない治療を行うことができます。定位放射線治療を行った部分は、7-9割前後の確率で制御できます。I期の標準的治療は外科手術ですが、何らかの理由で行えない患者さんにとっては非常によい治療方法と考えています。


医師からのお話後、準備で2-3週間、治療は1日1回、1時間程度で、4-10日間で終了致します。照射中に痛みなど感じることはなく、両手を上げて動かずに仰向けに寝ていただいているのみで治療可能です。

この治療は、原発性肺癌のみでなく、転移性肺癌に関しても可能です。ただ、この治療はお一人の患者さんで1-2回程度までしか行うことができませんので、個数が多い場合、ラジオ波治療など他の治療法と組み合わせることなどで対応させていただくこともあります。また間質性肺炎など肺の併発疾患や縦隔という場所に近いなど病変の部位によって不可能な場合もございます。

肝臓癌についてもこの定位放射線治療を行なっております。肺への治療と同様に、下図のように病変に放射線を集中して治療していきます。肺癌における位置づけと同様に、外科的治療やラジオ波治療など標準的な治療が難しい場合にこの治療を行うことがあり、照射部位は7-9割前後の確率で制御できます。同様に大きさは3-4cmまでが対象で、1-2回程度まで、肝臓の機能が低かったり、病変が胃腸に接しているときには不可能な場合もございます。



岡山大学大学院
医歯薬学総合研究科放射線医学
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