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放射線科診療

マイクロ波による肺、腎など悪性腫瘍の治療

ラジオ波治療同様に近年、肝がん、肺がんなど多種多様の腫瘍にマイクロ波治療が行われつつあります。マイクロ波を用いて温度をあげるものとして電子レンジがあります。
この治療は、CTや超音波などの画像を見ながら、腫瘍に鉛筆の芯くらいの太さの針を刺入し、マイクロ波電流で腫瘍を加熱して死滅させるものです。ラジオ波治療より大きな範囲の治療が可能、治療時間が短いのが特徴です。当科では、肝がんのほか、ラジオ波治療では十分な治療効果が得られないことのある太い血管に接する肺がん、腎臓がんに対して複数回凍結治療を施行してもどうしても完全に治療できない場合などに行っております。

治療内容

患者様にはまずCT台の上に仰向けもしくはうつぶせで寝て頂きます。IVR-CT装置を駆使し、CT画像を観察しながら電極針を病変に刺入します。その後、腫瘍を加熱して死滅させます。治療時間は、病変の数や大きさにより様々ではありますが、1~2時間程度で終わることが多いです。

治療中の痛み

治療は、麻酔の他、麻薬の点滴による強い鎮痛を施し、痛みは軽度であることがほとんどです、麻酔は通常、局所麻酔を使用しますが、強い疼痛が予想される場合や患者様が希望した場合は、全身麻酔や硬膜外麻酔を使用します。

費用

現在のところ現在マイクロ波治療は肝がんのみ保険収載されています。肺がんなど肝臓以外の部位に対するマイクロ波治療は保険収載されていないため、全額自費となります。患者様に窓口で払っていただく費用は平均で約45万円ほどです。
注:費用は入院期間や部屋の種類、入院中の処置などによりかなりばらつきがあることはあらかじめご了承下さい。

治療成績

腫瘍の大きさにもよりますが文献的には肺癌のためには70~90%で腫瘍が壊死するとされています。

治療の限界

以下の場合のようにマイクロ波治療で満足な結果が得られないことがあります。

  1. 腫瘍が大きい場合は、完全な腫瘍壊死が得られないことがあります。
  2. 腫瘍が太い血管や心臓に近いまたは接している場合は、これらを損傷し命に関わる合併症が生じる場合や、血流で腫瘍が冷やされて十分温度を上げることができず完全な腫瘍壊死が得られないことがあります。
  3. マイクロ波治療はあくまで治療した場所にしか効果がありません。このため対象となる臓器以外の場所にも病変があったり、たくさんの病変があり完全にすべての病変を治療できない場合はマイクロ波治療の適応から外れてしまうことがあります。
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