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放射線科診療

血管奇形・血管腫に対する硬化療法

血管奇形・血管腫は、先天性の血管の病気で、従来有効な治療がなかなかみつからない難疾患でした。身体の如何なる部位にも発症する可能性があり、時に強い痛みを伴います。手術しても完全切除できないことが多く、再発するのが通例でした。最近、「硬化療法」という新しい治療が出現し、一部の専門施設で行われるようになり、疼痛制御に関して非常に良い治療効果を上げています。岡山大学放射線科では、症状に応じて硬化療法を行っており、形成外科教室、整形外科学教室等とともに血管奇形の治療に積極的に取り組んでいます。

硬化療法

硬化療法は食道静脈瘤の治療として消化器科ではかなり普及している治療法です。病変内に直接細い針を刺入して、針からエタノールやポリドカノールなどの主としてアルコール類の薬剤を病変に刺入すると、異常血管の内皮細胞が傷害され病変が縮小し、最大の効果をあげると完全に消失します。

治療の実際
  1. 当院放射線科外来あるいは形成外科外来を受診していただきます。当科の藤原寛康医師の外来日は水曜日午前中です。
  2. どのような治療が選択されるかは、まずどのタイプの血管奇形・血管腫かを診断することから始まります。そのため触診・指診の診察とともにMRI検査をいたします。
  3. 硬化療法は可能な場合は外来で行います。
  4. 治療は、超音波でみながら病変に針を刺し、造影剤を注入して病変内への広がりをX線で観察します。続いて硬化剤を注入して、病変内に効果的に注入されたことを確認します。注入に際して強い痛みが生じる場合や子供さんの治療時には随時全身麻酔を使用します。全身麻酔は入院で行います。
  5. 治療が終了したら数日間様子を見させていただき、落ち着いたら退院です。
  6. 治療の効果が出現するまでに若干時間がかかることが多いので、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月と定期的に観察させていただきます。また、一回の治療では完治できないこともしばしばありますので何回かに分けて治療することもあります。
症例
血管奇形・血管腫

右上腕に静脈奇形があり皮膚は病変により膨隆しています。

血管奇形・血管腫MRI

MRIでは病変は白く描出されています。 これまでに手術を数回受けられましたが、いずれも再発しました。

血管奇形・血管腫硬化療法

硬化療法では病変に針を刺して造影剤を注入し、病変内での広がりを観察します。

血管奇形・血管腫硬化療法

硬化剤が病変内に効果的に注入されています。

血管奇形・血管腫硬化療法3ヵ月後

3ヶ月後には皮膚の膨隆は消失しました。

血管奇形・血管腫硬化療法3ヵ月後MRI

MRIでも病変は著明に縮小しています。 治療後3年経過しても再発していません。

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