患者さまへ

ホーム>患者さまへ>放射線科診療>IRE(不可逆性電気穿孔法)

放射線科診療

IRE(不可逆性電気穿孔法)

最先端の悪性腫瘍に対する治療法であり、国内での導入は国立がんセンター中央病院、愛知県立がんセンター、東京大学、当院などの限られた施設のみになります。ラジオ波治療と同様に腫瘍をCTや超音波等の画像ガイドに針で刺して、高電圧をかけて腫瘍を治療します。3000Vもの高電圧を心臓の拍動休止時に同期させて90回通電します。通電により細胞膜に小さい不可逆的な穴が多数あいて、細胞は死んでしまいます。

ラジオ波治療と大きく異なる点として、熱凝固を行っているわけではないので、周囲の正常組織への影響が少ないことが挙げられます。肝臓を例にあげると、ラジオ波では腫瘍周囲の胆管も損傷され胆汁の流れが悪くなったりすることがありますが、IREの場合は胆管も保たれるため、合併症の頻度が低くなることが期待されています。また、ラジオ波治療では太い静脈や門脈の近くにある腫瘍は温度が上がりきらず、再発を起こすことがしばしば経験されますが、IREでは血流の影響を受けないため、腫瘍の治療効果も良くなることが期待されています。

しかし、IREでは高電圧をかけるために、治療は全身麻酔で行われます。まだ保険適応でもないため、臨床試験として実施されていくことになります。

既に海外では動物実験で良好な治療効果が確認され、これから臨床報告がどんどん増えてくると思われます。当院では国内で先駆けて最先端の悪性腫瘍の治療に取り組んでいきます。

IRE(不可逆性電気穿孔法)
ページの先頭へ